さとやまノート十日町エリア春イベント
田毎の月(たごとのつき)観月会
2016.05.25
十日町市中条の飛渡地区・三ツ山集落にて行われた「田毎の月観月会」へ行ってきました!
まん丸の満月が田んぼをゆっくり移動していく様は風情たっぷり。
この自然あふれる地域に住んでいながら(住んでいるからこそ?)、普段の生活では月を見るどころか星を眺めることも少ないですが、こうしてじっくり空の変化と向き合うのはなんとも素敵なひとときです。
月の出の1時間前に受付。
集合は三ツ山集落にある田毎の月の看板前です。
駐車場に車を停めて、ここから「四十八曲がり」と呼ばれる山道を登っていきます。
これが山道の入り口。観月地点の東屋まで約20分です。
「四十八曲がり」の名前の通り、くねくねくねくね・・・曲がり角ばかり!!!!!
地震で崩れてもう48回の曲がり角は無いそうですが、それでも多い・・・
「なんぎぃなんぎぃ(しんどい、疲れた)」言いながら観月地点の東屋へ到着。
あとはひたすら月の出を待ちます。
待っている時間、この観月会の開催団体である「田毎の月を守る会」の方がこの観月会について解説してくださいました。
さかのぼること百数年前、この地区に住んでいた大津分八さんが、十日町からの帰り道ここを通った時のこと。ふと崖の下を見ると、
「た・・・田んぼが光っている・・・!!」
何事かと思ってすぐに村の者に報告しに行ったそうです。これはみんなで見なければと観月会を開催することになり、屋台を出したり催しをしたりでたいそう賑わったそうです。
しかし、時代の流れとともに観月会は無くなり、空白の年月が過ぎました。。。
いやいや「こんな素晴らしい景色を放っておくのはもったいない」と飛渡地区の方たちは立ち上がります。ご先祖様たちが楽しんでいたこの観月会を復活させ、多くの人に見てもらいたい、そうして看板の配置や観月道の整備を行い、見事に復活させました。
この日も遠方から多くの方がいらしていました。
地域の力無くしてこの光景は見れません!
8時。
山からひょこっと月が顔を出しました!!
真っ赤です。
ぐんぐん上っていきます。月のスピードってこんなに速かったんだ!
まるで月が二つ存在しているかのよう。
田んぼの水に反射して、周囲の明るさが夜とは思えないほど。
田植えの前かつ満月で雲がかっていない夜という条件が揃わなければ見ることのできない光景。うっとり。
今年は5/21,22,23の3日間開催されました。
来年も開催されるようであれば、是非皆さんも足を運んでみてください。
お問合せ:飛渡公民館 ☎025-759-2032
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