さとやまノート

「十日町縄文ツアーズ」参加レポート

2022.12.02

新潟県十日町市といえば、国宝・火焔型土器が出土したことで有名ですね。
十日町市観光協会では、縄文時代をもっと楽しく・もっと詳しく知ることができる体験ツアー「十日町縄文ツアーズ」を催行しています。

今回は、2022年11月20日(日)に行われた「十日町縄文ツアーズ~笹山遺跡ミニツアーと土器鍋体験~」に参加した様子をレポートしちゃいます♪
※今回はツアー名が”ミニツアー”とあるように、「縄文レストラン」と「採集体験」「疑似狩猟体験」は含まれないプランです。その代わり、参加料が1万円でとってもリーズナブル♪

さて、本題。
受付時に旅のしおりと縄文風アクセサリーが配られました。ヒスイでできたネックレスと、貝殻でできたブレスレットです。縄文人はとってもお洒落。様々なアクセサリーを身にまとっていたようですよ。
(ちなみに別料金のオプションで縄文衣装の着用が出来ます。気になる!)

今回の参加者は定員上限ぎりぎりの13名!ツアー内容の説明を受けて出発です!

集合場所の十日町駅から車に揺られて約7分。笹山遺跡に到着です!
天気はあいにくの雨でしたが、その分竪穴住居からもうもうと立ちのぼる煙がよく見えました。全国各地に復元された竪穴住居は数あれど、実際に火を焚いている時にお邪魔する機会は中々ありません。

遺跡を目の前に、分かりやすい解説を受けます。

解説して下さるのは、伊乎乃の里・縄文サポートクラブの方です。笹山遺跡のことはもちろん、火焔型土器の発掘当時のお話など、ここでしか聞けない裏話も聞けちゃいました。

室内に移動して、遺跡で発掘された土器を間近で鑑賞。ここにあるのは国宝・火焔型土器の出土の後に続々と掘り出された土器たちです。解説の方いわく、ほとんど国宝級。

そんな土器を実際に持つことが出来ちゃいます!

普通ならガラスケース越しの土器が間近で見れて、触れて……縄文好きにはたまりませんね。みなさんお好きな土器を解説の方に棚から取ってもらい、触って眺めていらっしゃいました。

心ゆくまで土器を観賞した後は、また竪穴住居へ向かいます。

二手に分かれ、いよいよ土器鍋タイムです。
縄文人のように、焚火を囲んで座ります。内部はだいぶ煙たかったのですが、この煙が屋根や柱を燻すことでカビが生えるのを防いでいるとのこと。合理的なんですね。

目の前では土器鍋がぐつぐつ煮えています。現代人にも食べやすいように、具材や味付けは調整されています。

解説の方が最後に仕上げをして……。

衛生面での都合上、参加者のみなさまにそれぞれ自分の分を盛り付けていただきます。土器から直接具材を盛るまたとないチャンス!?

みなさんいい食べっぷりでした!(お写真掲載許可ありがとうございました♪)

おかわりも大歓迎!

食後にはおやつの縄文クッキーを食べることができました。こちらも現代人にも食べやすいように具材や味付けが工夫されていますが、縄文人が好んで食べていたというどんぐりが入っているそうです!木の実の香ばしさの中にほんのりと甘みが漂っておいしかったです♪

さて、おいしい鍋で和んだ後は……。


車で約7分。十日町市博物館TOPPAKUに行き、学芸員さんに縄文時代の解説を聞きます。
この解説がとっても面白いんです!私も同行して写真を撮りながら、お話に引き込まれてしまいました。

もちろん国宝・火焔型土器も生で見ることが出来ます!写真撮影もフラッシュライトを焚かなければOK!最高ですね!!

解説の後は自由時間があり、みなさま学芸員さんに質問をしたり、館内の散策をしたり、お土産を買ったりと、お好きに過ごされていました。

ちなみに、私のイチオシはこちら。当時の生活が再現されたジオラマの奥に、何やらモニターが……。実は隣で写真撮影ができて、縄文人になった自分のアバターを奥のモニターに映し出せるんです!!お子さん方が特に楽しんでおられました♪

食べて、学べて、体験できて、とっても素敵なひとときでした♪


【ツアー情報のご案内】

このツアーに興味が出た方、朗報です♪
年内の2022年12月10日(土)のツアーが、まだまだ参加者募集中!(12月2日現在)

↓詳しくは、下記のツアー紹介ページをご覧ください。
十日町縄文ツアーズ

この記事をかいた人

ちみ

蕎麦を食べたあとの蕎麦湯が大好物な協会スタッフ。写真が好きで、隠れた名スポットを探す毎日!