きものの街・とおかまちに思いを馳せて…十日町駅周辺をふらり街歩きするモデルコース

きものの街・とおかまちに思いを馳せて…十日町駅周辺をふらり街歩きするモデルコース

所要時間2~3時間

十日町織物の歴史は、正倉院に所蔵されている麻布(越後布)まで1200年以上さかのぼります。高級麻織物から時を経て絹織物への転換により、日本でも屈指の織物産地として人々の生活や文化に根付いてきました。また雪国の気候と風土が織物に適していたとも言われています。

このコースは十日町駅周辺を散策しながら、きものの街を感じられるスポットをご紹介しています。

Start!

JR・ほくほく線「十日町駅」西口

  • 0分

Spot1

新潟ならではのモチーフも!十日町駅の「吊下げ飾り」

十日町駅西口構内にある「和のスポット」。着物モチーフの他にも「笹団子」といった新潟らしいモチーフもあります。

Spot2

滑らかに風に揺れるテキスタイルがお出迎え

駅構内から西口出口に向かう階段には、十日町で描かれたきものの文様と、眞田岳彦氏デザインの「十日町雪花文様」を組みあわせたグラフィカルテキスタイルバナーが展示されています。

■「大地を包むIN THE FIELD」とは
十日町の伝統繊維技術と智慧に焦点をあてた「大地を包むー風土の技」展(会場:十日町市博物館)を、暮らしの場へとつなぐ活動で、地域の宝とも言える繊維の技を用い、「雪」というテーマで、アート&デザイン作品を制作し、人々が行き交い、憩う場所に展示をしたものです。

アート雪ときもの

  • 10分

40分

Spot3

十日町市博物館 TOPPAKU

博物館では、常設展示として弥生時代から現在まで、技術革新により様々に変化しながら続く十日町市の織物文化をご紹介しています。他にも、国宝・火焔型土器や雪国の暮らしなど十日町市の歴史や文化を楽しく学べるスポットです。

きものを知る

詳しくはこちら

  • 10分

Spot4

越後名物かずかずあれど…「十日町小唄」ってなあに?

十日町の名産である「明石ちぢみ」のコマーシャルソングとして作られた 『十日町小唄』。かつては旧十日町織物会館前にありましたが、現在は十日町駅東口すぐの商工会議所前に設置されています。
大正から昭和初期にかけて、全国的に民謡が大流行していた昭和四年、十日町織物のCMとして作詞を永井白湄に、作曲を中山晋平に依頼、そして女優の水谷八重子の振り付けで踊りができました。
詞は十日町織物の象徴だった明石縮を唄い、踊りは雪のロマンを哀愁をこめて表現した十日町の代表作で、新潟県の民謡として佐渡おけさと共に全国で愛唱されています。

民謡

十日町小唄 歌詞をみる

  • 10分

Spot5

「手描き友禅・手織り体験」吉彩館2号館

十日町のきものについて知ったあとは、実際に体験してみましょう!「手描き友禅」「手織り体験」が体験できます。
土曜日曜は事前予約してお出かけいただくのがおススメです。

体験機織り体験手描き染め体験

インスタグラム

  • 4分

Spot6

和の風

きもの販売はもちろん、着物生地を使った絵葉書や、和風テイストのかわいい小物、バッグや風呂敷まで幅広い品ぞろえ。
お茶のみも大歓迎!誰でも気軽に入れるきもの屋さんです。

きものを買う和小物

インスタグラム

  • 12分

Spot7

機織りの技術向上を願って…御機神社(黒姫神社)

市街地を一望できる高台に位置する、地域の総鎮守「諏訪神社」。境内には、織物産業が盛んな十日町において、織物関係者の信仰を集める「御機神社(黒姫神社)」も祀られており、機織りの技術向上を願って織った布が結ばれています。

機織りの神様

  • 3分

Spot8

絹織物産地へと歩み始めるきっかけを作った…「宮本茂十郎」碑

諏訪神社(黒姫神社)の鳥居の向かいにある公園に宮本茂十郎碑があります。
文政12年(1829年)、京都西陣あるいは上野桐生の渡り職人であった「飯塚茂十郎ナルモノ」が十日町を訪れ、絹縮で透綾(すきや。透けるほど薄い絹織物。)を織る技術を開発し、高機の製法を伝授したといわれ、これが苧麻による越後縮産地の十日町が本格的に絹織物産地へと歩み始めるきっかけになったと言われています。

十日町市博物館(アーカイブ資料)※外部リンク

  • 15分

Spot9

和小物をお土産に…

市内最大級の道の駅。お土産はもちろん、「最多の手作り詰め物人形展示物」としてギネス世界記録に認定された「幸せを呼ぶ傘つるし雛」がディスプレイされており、その数なんと12,088個!
1F 和装工芸館内には和小物やリサイクル着物を扱う店舗もありますのでぜひ立ち寄ってみてください。

詳しくはこちら

  • 15分

Goal!

十日町駅

いかがでしたか。この他にも、職人の技を間近で見ることのできる≪染色工房青柳≫での工房見学や体験(どちらも要事前予約)もおススメです。
また、毎年春には着物関連イベント「十日町きもの彩時記」として、「十日町きものまつり」「~職人探訪~ 十日町きものGOTTAKU(ごったく)※工場見学イベント」なども行っています。ぜひ、何度も訪れて十日町のきものの魅力を堪能してください。