さとやまノート松之山エリアイベント

【松之山】坂口安吾まつりが開催されました

2019.05.20

■松代・松之山温泉観光案内所より■

5月18日土曜日、毎年恒例の「坂口安吾まつりin松之山」が開催されました。会場はかつて造り酒屋と庄屋であった村山家の旧宅と庭を博物館にした大棟山美術博物館。酒屋時代に活躍したであろう煙突が特徴的で敷地内もとても趣きがあります。

会場には早くから遠方からの安吾ファンや桐生市の「安吾を語る会」の方、地元松之山の方が集まり和やかな雰囲気です。
午後1時半、松之山朗読会の5名による朗読で第1部が幕を開けました。
この地域の方言で朗読される民話はどれも温かく、短編ながら引き込まれます。

第2部は、坂口安吾の長男・坂口綱男氏によるトークです。
今年のテーマは昭和11年に新聞に掲載された「新潟の酒」。「新潟の酒は新潟で飲むと美味いが東京で飲むとまずい。N県の酒は東京で飲むと美味いがN県で飲むとまずい。新潟はN県の商売を見習ったほうがいい」といった記事について綱男氏のトークが繰り広げられました。その他にも、若いころの安吾、ファミリーエピソード、絶筆についての話であっという間にお時間に。

例年会場にストーブを出すほど冷え込むそうですが、今年は珍しくお天気でストーブも必要ないとのこと。

第3部では、加藤翠さんによる「村のひと騒ぎ」と「ピエロ伝道者」の朗読です。
臨場感ある加藤さんの語りと、ウッドベースの心地よい重低音が相まり、安吾の物語の中に自分が居るかのようでした。

坂口安吾作品に浸りながら、松之山温泉へ宿泊、「新潟の酒」で乾杯…なんてプランも良いかもしれませんね。

この記事をかいた人

matsudai

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