まつだい駅から星峠の棚田に向かう途中に、室野の集落が出てきます。
隣に竹所集落があり城川ダムや越後妻有FC女子サッカーチームの拠点である「奴奈川キャンパス」を有する集落で、今から70年以上も前には、300世帯もあったと村人がいうほどの宿場町であったそうです。

その室野で、終戦記念日2日前の2023年8月13日(日)、コロナ禍を乗り越え4年ぶりに洞泉寺境内において「盆まつり」が開催されました。

お寺の門を通り、階段を上りきると、そこには懐かしい櫓と提灯の飾りや樹齢600年のケヤキの大樹が室野集落に相応しい風物として見えてきました。十日町市内でも珍しい生歌での踊り。青年部がマイクを片手に、2人で村に響く歓喜の歌声を。その歌拍子に合わせて帰省の方、待ちのぞんでいた集落の方々が暑さも忘れ、久しぶりの開催に胸躍らせていました。

来年もまた開催に向け、村人も思い思いに一年を過ごし、また歓喜のお祭りを迎えることでしょう。

故郷はこんな情景に人を引き付ける魅力があるのでしょうか。これを機に松代地域でも中止されていた地域の行事が、少しづつ復活に向け動き出していくでしょう。地域おこしには、地元の人々の躍動が要だと感じいった夏の経験でした。

【これから開催される夏・秋まつり】
・十日町おおまつり（8月25・26・27日開催）
https://www.tokamachishikankou.jp/event/tokamashioomatsuri/ 

・松之山温泉JAZZストリート（9月9日開催）
https://www.tokamachishikankou.jp/event/jazzstreet/

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臣

’22年Iターン組 ワイン業界に36年間携わる。ソムリエ