草津、有馬と並ぶ日本三大薬湯として訪れる人も多い松之山温泉の名物といえば「しんこ餅」。
地元の人に愛され、お土産にもぴったりなしんこ餅の歴史や食べ方、おすすめのお店、各店のしんこ餅を実際に食べくらべた感想や店舗・通販の情報などをご紹介します！

松之山のしんこ餅とは

日本三大薬湯にも数えられる松之山温泉のお土産の定番「しんこ餅」。餡を餅で包んだ一口サイズの小判型で、笹や笹に模したビニールに包まれています。

通常、餅といえば「もち米」ですが、しんこ餅の餅は「うるち米」から作られているため、餅がやわらかくてコシがあるのが特徴です。またこし餡でまろやかな甘味の餡は、モチッとした食感の餅との相性も絶妙。一口サイズで食べやすいこともあり、ついつい2つ、3つと食べたくなる魅力があります。

また、販売している各店で餅や餡の味や食感が違うのも魅力の一つ。従来の白い餅に加え、餅によもぎを練り込んだしんこ餅もあります。

ちなみにしんこ餅は松之山だけでなく全国各地に存在していますが、餡が中に入っていること、そして小判型で笹や笹を模したものに包まれているのが、松之山のしんこ餅の特徴。その歴史は古く、諸説ありますが室町時代ともいわれ、長く松之山温泉の名物として愛され続けています。

しんこ餅の食べ方

松之山温泉のお土産として多くの方が購入するしんこ餅ですが、現地で食べるのもおすすめ！
実は空腹状態で入浴すると、貧血や低血糖になる人も。旅先の旅館などで出されるお着き菓子は、おもてなしでもあり、そういった危険を避けて入浴する準備という意味も持っています。

松之山温泉に到着したらしんこ餅を食べて、いざ温泉へ！という流れが健康的に松之山温泉の魅力を堪能できるツウの楽しみ方です！

また、お土産に購入したしんこ餅は冷凍保存もできます。一個ずつラップで包んで冷凍すれば好きな時に好きなだけ食べられるので、購入の際は数を気にせず買えますよ♪
また、各店、通販も可能なので、買い忘れた場合や、「自宅でもっとしんこ餅が食べたい！」というとき利用してみるのもいいですね。

松之山名物しんこ餅おすすめ4店舗

松之山温泉を訪れた際「しんこ餅を食べたいけど、どこのお店で買えば良いのかわからない！」という人のために、松之山温泉や十日町にあるおすすめのしんこ餅の名店をご紹介します。

しんこ餅を実際に食べくらべた感想と、店舗や通販の情報も紹介しているので、自分の好みに合いそうなしんこ餅選びの参考にしてくださいね。

小島屋製菓店

十日町産のお米を使った元祖しんこ餅

創業から75年続く「小島屋製菓店」のしんこ餅は、松之山の中で１番最初に作られたもので、秘伝の製法を受け継いだ店主が、さらに研究、改良を重ね現在の味となりました。

10個入りは、笹を模した包みに1つずつ丁寧に包まれています。
（他に「本笹包みのしんこ餅」もあり、店頭で購入する場合は事前予約が必要）

包みを開くと、白くツルツルとした餅が登場。地元十日町産のコシヒカリを使用した餅の食感は、やわらかいのに、厚みがあるため、しっかりとした食感！上品なこしあんと相まってリピーターが通うのも納得。

厚みのあるもちっとした餅の中には餡がギュッと詰まっています。しっかりした餅にまけない濃厚な甘みが口の中に広がります。店頭では1個ずつ購入できるので、温泉前にちょっと食べたいときにも立ち寄れるのがうれしいポイントです。

お土産 十一屋商店

伸びるしなやかな餅が特徴！売り切れ御免の人気商品

白壁に瓦屋根の重厚な雰囲気が印象的な外観のお店。松之山温泉街にあり、店内にはしんこ餅のほかに、松之山温泉や周辺地域の名産品・お菓子・グッズなどを販売しています。

日本酒アドバイザーである店長おすすめの日本酒や泉質由来のコスメグッズ、全国でも珍しい野鳥こけしなども人気で、いつもにぎわっているお店です。

10個入り、15個入りで販売（店頭・通販）されている「しんこ餅」。つるんとした白い餅にはうっすら中の餡が見えます。松之山産のお米で作った餅は、見た目とは違い、食べてみるとねばりけがあり、まるでもち米で作ったように伸び、しっかりとした弾力！食感が抜群です。

そして中の餡はさっぱりとした甘さで、口の中にいれるとふわっと広がる小豆の香りと味がたまりません。餅の食感とこの餡の甘みのバランスが絶妙で、いくらでも食べられると思ってしまいます。

売り切れることも多く、もし現地で食べ損ねてしまったらお取り寄せしましょう！

おみやげの店 まるたか

新潟県産の天然の熊笹の香りがとてもいい本笹しんこ餅

松之山温泉街にある「おみやげ屋の店 まるたか」。本笹しんこ餅はもちろん、地みそを使った松之山せんべい（当店オリジナル）、温泉コスメなどここでしか買えないオリジナル商品も販売しています。

新潟県産の「天然クマ笹」を使用しているまるたかの「本笹しんこ餅」は、「よもぎ餅」と「白餅」と２種類あります。

まずは「よもぎ餅」。笹を広げたとたんに笹の香りがほのかにして、期待感アップ！国産よもぎが練りこまれた餅は、程よいこしがあり、よもぎの風味が口の中いっぱいに広がります。

中の餡はボリュームたっぷりなのですが、こちらも餅と同じでやわらかくて甘めの味付けが、よもぎの餅とマッチしています。そして餡の甘みとよもぎの香りのバランスが、お茶によく合う味わい。温かい少し苦めの緑茶と一緒に、エンドレスに食べられます。

「白餅」の方は、しっとり、つるりとした餅とあんとクマ笹の香りが絶妙でついつい手が伸びてしまいます。

通販では５個入りから販売されているので、多めの人数に、少しずつお土産を渡したいときにぴったりです。
店頭では1個ずつの販売もあるので、「現地で出来立てを食べたい」という時にうれしいですね。

いち粒（いちりゅう）

新潟の「良いもの」を届けるお店が精魂込めてつくるこだわりの味

新潟の素材を使った加工食品の商品企画および販売をしている「いち粒」。雪下人参ジュースや魚沼産とまとジュースはじめ、冬季限定「豪雪餅」も販売しています。いち粒のしんこ餅、「光しんこ餅」など、いち粒の商品はオンラインショップだけでなく、東京や関西などのショップで取り扱われ、松之山温泉の宿などでも購入できます。

本笹を広げると、爽やかなよもぎがふわっと香ります。

うるち米を丹念に杵つきした餅によもぎを練りこんだ餅は弾力があり、もっちり。よもぎの濃厚な味を堪能できます！

中の餡も、添加物などが一切はいってないことが伝わる自然の甘さ。しっかりした餅なので厚みがあると思っていたら薄めで餡がみっちり入っていました。

存在感のある餅と、素朴ながらしっかり甘みと小豆の味を伝えてくる餡、香り高いよもぎが絶妙なバランス！上品な味なのにどこか懐かしい気持ちになります。お取り寄せは冷凍状態で20個入りのみですが、包まれている笹と笹がくっつかないので、食べたい分だけ解凍できるのがうれしい！何日もかけて楽しめます。

松之山名物しんこ餅Q&A

松之山名物しんこ餅についてよくある質問をQ&Aにまとめました。

Q:しんこ餅はどこで買えるの？

A：
✓ 松之山温泉街の中心に2店舗
お土産 十一屋商店、おみやげの店　まるたか
✓ 松之山温泉街から車で約7分に１店舗
→小島屋製菓店
✓JR「十日町駅」から車で約5分に1店舗
→いち粒

Q:通販はできるの？

A：今回ご紹介した4店舗、全て通販可能です。

Q:通販の支払い方法は？

A：各店舗によって異なるので、店舗にご確認ください。

Q:たくさん買って食べきれない場合は冷凍できる？

A：冷凍可能なので、長く楽しめます。買ったらすぐにラップで包み、冷凍可能なチャック付きのビニール袋などに入れてから、冷凍しましょう。

冷凍したしんこ餅を解凍する場合は、電子レンジなどで加熱するともちもち感が戻りやすくなりますが、あまり長く加熱しすぎるとかえって固くなってしまうことがあるので、

時間をかけて常温で自然解凍する方法もおすすめです。

Q:賞味期限内だけど、しんこ餅が固くなってしまったらどうしたらいい？

A：レンジで5秒ぐらい温めると美味しく召し上がれます。もしくはホットプレートで少し焼くと、香ばしい「焼きしんこ餅」に！

ただし、焼いてもOKなのは「固くなったしんこ餅」だけで、柔らかい状態で焼くとドロドロになってしまうのでご注意くださいね。

参考記事「お土産 十一屋商店」

各店舗のしんこ餅は、それぞれ個性があるので、現地で、通販で食べ比べるのもおすすめの楽しみ方です！
買い過ぎても冷凍ができるのが、しんこ餅の良いところ！
松之山温泉の伝統の味をぜひ存分に楽しんでください♪

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