雪はとける。心はほぐれる。さとやまノート大地の芸術祭グルメ

「ありがとう~また来るよ~」漆器のお膳でいただく越冬料理「雪見御膳」が催されました【大地の芸術祭・越後妻有の冬 2026】

2026.03.23

ちらちらと3月の雪が舞うなか、大地の芸術祭オフィシャルツアーで体験できる「雪見御膳」が開催されました。「雪見御膳」とは、今では出番が少なくなった漆器を使い、地元のお母さん方が豪雪地帯ならではの保存の知恵と文化が詰まった越冬料理でおもてなしをする、大地の芸術祭の企画のひとつです。 いくつもの地域に会場がある中、今回は川西エリアにある松乃井酒造場会場へお邪魔しました。

酒造場とあって入口には杉玉が下げてあります。

雪に覆われたモノトーンの世界から一転して、お座敷に上がると漆器の朱色がなんとも鮮やか。厳しい冬の寒さに対し、生命力さえ感じる朱色の温かさです。


直感的にも美しいと感じさせるこの漆器は明治44年のもの。110年以上も前のものとは思えないほど状態が良く、美しくも「道具」としてしっかり作られていることがわかります。職人の高い技術や大切に保管されてきたことがうかがえますね。

漆器を入れる木箱。ひとつひとつ紙に包んで大事に保管します。

本日の献立は、さばの味噌煮、さつまいものきんとん、そばいなり、紅白大根なます、漬物、田舎汁、白米こしひかり御飯、生野菜サラダ、笹団子が銘々のお膳に用意されているほか、大根の煮なます、一口じゃがいもの煮ころがし、くろまめの煮つけ、大学芋、肉団子甘辛つまみ揚げなども大皿で提供されました。また、松乃井会場のお楽しみである松乃井大吟醸の酒粕を使った白瓜漬と甘酒の格別な味わいといったら…。おかわりをしてついつい食べ過ぎてしまう方も。






何カ月も前から献立を考え、漆器の用意に食材の調達や仕込みなど、準備を続けてきたお母さん方。この日はボランティアのこへび隊2名、FC越後妻有の選手も応援に加わり、24名分のお膳を用意しました。

参加者に配られるおしながきは、なんと代表の北野さんが書いたもの。余計に料理を美味しく感じられそうです。

食事が終わると「ありがとう~」「また来てね」「気を付けてね」と声をかけ合いながら笑顔でお見送りです。ツアーバスは次の目的地である清津峡渓谷トンネルへ。郷土の食事でおもてなしをした人とされた人の間に生まれる不思議な絆。そんなものがあるように思えてなりません。


来年の冬も参加者の方とお母さん方の色んな笑顔に出会えることを願って。

雪国ならではの食文化を復活させた 「雪見御膳」|Discover Tokamachi
https://discover-tokamachi.tokamachishikankou.jp/plan/yukimigozen/

今年の雪見御膳は終わりましたが、春からも越後妻有を体感できる越後湯沢駅発着のツアーを催行!
https://www.echigo-tsumari.jp/visit/v_category/tour/

この記事をかいた人

みーやん

名物へぎそばの食べ比べにはまっています。 アイコンは大地の芸術祭施設「絵本と木の実の美術館」Hachi cafeのドーナツ。