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「大変だけどめちゃくちゃ貴重な体験!」蒲生の棚田で手刈りでの稲刈り&稲架掛けが行われました【新潟県十日町市】
2025.09.26
朝夕少しだけ涼しさを感じるようになった9月14日。新潟県十日町市にある越後松代棚田群「蒲生の棚田」(かもうのたなだ)で、「ヨ~イ!みんなの棚田」(都市コミュニティが耕作主体となって棚田での米づくりを行うプロジェクト)による手刈りでの稲刈りと稲架掛けが行われました。
都市部に住みながら里山地域に通って田畑を耕作する「通い農」の拠点として今年の春オープンした棚田ステーションで作業の準備をします。
棚田をイメージして段々になった畳が心地よい室内。
作業に備えてストレッチは欠かせません。昨日の作業の疲れが残っている人も!?
棚田ステーションから蒲生の棚田へは徒歩10分。朝の空気が気持ちよく、お散歩とウォーミングアップを兼ねて向かいます。
蒲生の棚田に到着!写真のまん中に少し写っている2枚の田んぼが今回作業をする場所です。3年前までは耕作されていなかったいわゆる耕作放棄地でした。
作業2日目のこの日はチーム用賀の皆さんを中心に、首都圏から33人が参加。
力仕事ということもあり、皆さん宿泊先の棚田ハウスでの朝ごはんはしっかり食べたとのこと。「どれも本当に美味しかったの。それに宿泊すると地元の人から色んな昔話が聞けて毎回楽しい」と教えてくれました。
ほとんどの方が前日に続いての作業で、リピーターの方もいれば米づくりが初めてという方も。1日目にレクチャーがあったそうで、手際よく稲を刈り束ねていきます。
運搬用のソリや一輪車に稲を積み、車が入れない急な坂道を人力で!これがなかなかの重労働。これを軽トラに積み稲架掛け場まで運びます。
怪しい雲行きの1日。途中まとまった雨が降り始めたためしばし休憩。
初めて稲刈りをするという男性は、「今、お米が何かと問題になっているけど、お米が高いとかもう言えないよ。本当に大変な作業。だけどめちゃくちゃ貴重な体験!」と話してくれました。
7月にはジョソササイズと銘打って皆で除草作業をしたおかげか、収穫量が昨年よりも多かったとのこと。そして途中、干す場所が足りないという事態に!急遽、地元集落の方が稲架場を増やしに軽トラでパイプなどを持ってきてくれました。なんて心強いこと。
「みんな素人だから束が崩れちゃって束ね直しがいっぱいなの」と笑いながら稲を整えます。
最初は笑顔や鼻歌も聞かれましたが、作業が進むにつれ皆さん集中モードに。
作業の終盤にはさすがに疲労の色が見えましたが、いよいよ作業が終わり、「お昼にしまーす」の掛け声に「やったーー!」と元気な声が上がりました。
棚田ステーションに戻り心待ちのお昼ご飯。蒲生の棚田の入口にあるMURA PUBさん特製の「季節の手しごと弁当」をいただきます。お米は同じく松代の儀明の棚田米を使用し、お肉も野菜も地元食材がふんだんに盛り込まれたお弁当。稲刈りの後は特別に美味しいことでしょう。
小さな稲穂は稲刈りの思い出に。なんて素敵な笑顔!
今回収穫したお米は、耕作会員さんへ配当米(会員の口数と、参加した作業の回数に応じて変動)として届き、一般販売はされない予定です。自分たちで作ったお米が食卓に届くのが待ち遠しいですね。
みなさんお疲れ様でした!
\1日目の稲刈りの様子を早送り動画で/
https://fb.watch/CbuG5pDx0a/
ヨ~イ!みんなの棚田【越後松代】(Facebook)
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越後松代棚田群 蒲生の棚田
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この記事をかいた人

みーやん
名物へぎそばの食べ比べにはまっています。 アイコンは大地の芸術祭施設「絵本と木の実の美術館」Hachi cafeのドーナツ。