さとやまノート春大地の芸術祭さくら情報
桜×現代アート!? 桜と一緒に見れる大地の芸術祭作品をご紹介します【越後妻有の春 2025】
2025.04.21
新潟県十日町市は、日本屈指の豪雪地として知られ、冬に大雪が降る影響で関東や新潟市に比べて桜が遅く開花します。
特に2025年は平年よりも積雪が多かったため、ゴールデンウィーク期間中でも桜を楽しんだり、残雪と桜のうつくしい風景を見ることができるかもしれません。
さらに、4月26日(土曜日)から始まる「大地の芸術祭 春プログラム『越後妻有の春 2025』」では、春ならではのアート作品やイベントが満載!
「ユニークな桜のフォトスポットを知りたい!」「お花見しながら思い出作りをしたい!」という方は必見です!
東京から約2時間半でアクセス可能な十日町市で、桜とアートが織り成す春の景色を楽しんでみませんか?

イリヤ&エミリア・カバコフ「棚田」と桜
目次
- 桜も山菜も思いっきり楽しめる拠点施設
まつだい「農舞台」フィールドミュージアム - どこか懐かしい元・廃小学校と校庭沿いの桜
奴奈川キャンパス - オクチョウジザクラが自生する森を散策できる
越後松之山「森の学校」キョロロ - 桜咲く丘に佇む窓枠と揺れるカーテン
「たくさんの失われた窓のために」 - 廃材からうまれた公園と桜
「ポチョムキン」 - GWまで長く楽しめる!信濃川×桜×アート
「いちばん長い川」
桜も山菜も思いっきり楽しめる拠点施設
まつだい「農舞台」フィールドミュージアム

まつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」
大地の芸術祭の拠点として知られるまつだい「農舞台」フィールドミュージアムには、約40点の作品が点在しており、桜をはじめさまざまな野花とともにアート作品を楽しむことができます。

まつだい駅直通の通路沿いに咲く桜

イリヤ&エミリア・カバコフ「棚田」と桜
イチオシは「棚田」と桜のコラボレーション!
野花の新芽が萌え出でつつある棚田と薄ピンクの桜がコラボする光景は、これぞ里山の春!……といったやさしい雰囲気の中、くっきりと目立つ色鮮やかな彫刻の数々。
記憶に残るユニークな光景です。
また、まつだい「農舞台」フィールドミュージアムでは、「越後妻有の春 2025」(4月26日~)の期間中、山菜が主役のイベント【山菜まつり】が多数開催されます!
桜が終わっても春を満喫できること間違いなし!ぜひチェックしてみてください♪
→【山菜まつり】詳細はこちら
どこか懐かしい元・奴奈川小学校と校庭沿いの桜
奴奈川キャンパス

奴奈川キャンパス Photo Nakamura Osamu
奴奈川(ぬながわ)キャンパスは、2014年に閉校した小学校をまるごと利用した大地の芸術祭の施設です。
校庭沿いに桜が植えられており、「初めて来たのになんだか懐かしい」という気分になる方もいらっしゃるかもしれません。

鞍掛純一+日本大学藝術学部彫刻コース有志「木湯」Photo Nakamura Osamu
施設内は2024年にリニューアルされ、“子ども五感体験美術館”として大人も子どもも全身で楽しめるアート作品が盛りだくさんです。
見て、触って、聞いて、嗅いで……五感を使ってアートを体験してみてください♪
→「奴奈川キャンパス」詳細はこちら
オクチョウジザクラが自生する森を散策できる
越後松之山「森の学校」キョロロ
ブナの根開けで有名な美人林のお隣にある自然科学館「森の学校」キョロロ。あえてサビで外観を覆った設計が特徴です。
敷地内の「キョロロの森」と呼ばれる自然観察ができる森には、オクチョウジザクラ(奥丁字桜)が何本か自生しています。
オクチョウジザクラは、本州中部より北、日本海側の山地に咲く野生種の桜です。
野鳥のさえずりや木々が風に揺れる音を楽しみながら、散策してみてはいかがでしょうか。(キョロロの森に入るには、キョロロ施設への入館とスタッフへの申請が必要です)
また、キョロロの施設中ではもちろん大地の芸術祭作品が楽しめます。
おすすめは、「大地、水、宇宙」。
薄暗く長い螺旋階段にはLEDセンサーがついており、宇宙線に反応し青や赤に光ります。まるで宇宙に向けてのぼっているかのような錯覚を受ける階段です。

逢坂卓郎「大地、水、宇宙」Photo Nakamura Osamu
桜咲く丘に佇む窓枠と揺れるカーテン
「たくさんの失われた窓のために」
桜の絶景スポットと言っても過言ではないのがここ!
大地の芸術祭 野外作品「たくさんの失われた窓のために」(桔梗原うるおい公園内)です。

内海昭子「たくさんの失われた窓のために」
小高い丘にぽつりと佇む窓枠。カーテンが風に揺れ、桜吹雪が舞う。
知る人ぞ知る、最高の桜×大地の芸術祭作品スポットです。
また、すぐ近くには清津川フレッシュパークもあり、天候次第では残雪と桜が同時に楽しめるかもしれません。今年は雪消えが遅いので、期待大です!
廃材からうまれた公園と桜
「ポチョムキン」

カサグランデ&リンターラ建築事務所「ポチョムキン」
「ポチョムキン」は廃材からできた公園です。桜の他、大きな幹の木がそびえ立ち、自然と廃材のコントラストがなんとも考えさせられる場所です。
※上の画像は2025年4月22日現在の様子です。道向かいに大きな桜の木がございます。
GWも楽しめる⁉ 信濃川×桜×アート
「いちばん長い川」
さて、最後は、「黄桜の丘公園」にある桜とアート作品をご紹介。黄桜の丘公園では、その名の通り「黄桜」と「ソメイヨシノ」を楽しむことができます。

黄桜。その名の通り黄色い桜で、徐々にピンク色に変化します。
夜間にはライトアップもされる、県内外問わず人気の桜スポットです。
下の画像、左側に立ってるたくさんの電柱が大地の芸術祭 野外作品「いちばん長い川」です。
18本の電柱には当時の高校生による「川の記憶」の詩が掘られています。この詩を読んでいるとどこか懐かしく切なくなるのは私だけでしょうか。

オル・オギュイベ「一番長い川」
黄桜の丘公園の桜の開花状況は、特集ページでこまめに発信しているので、こちらもぜひご覧ください!
→特集ページ「桜特集2025【新潟県十日町市】」
→「いちばん長い川」詳細はこちら
さいごに
今回ご紹介した大地の芸術祭作品・施設の他にも、新潟県十日町市で桜を楽しめるスポットはたくさんございます。
2025年4月17日時点、開花が始まっている桜スポットもあるようなので、お越しの際は関連リンクから十日町市観光協会公式ブログ「さとやまノート」や特集ページ「桜特集2025【新潟県十日町市】」をご覧ください。

大井田の郷公園
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この記事をかいた人

ちみ
蕎麦を食べたあとの蕎麦湯が大好物な協会スタッフ。写真が好きで、隠れた名スポットを探す毎日!