さとやまノート地元ライター

【後編】せたがや ふるさと区民まつりに十日町ブース出店!雪国の新鮮野菜やどぶろく、納豆、今年はクワガタも登場…!?

2023.08.02

前編に引き続き、「第44回せたがや ふるさと区民まつり」に出店する十日町ブースの皆さんの取材レポートをお伝えします。十日町市と世田谷区の交流の歴史は長く、区民まつりにも今回で32回目の出店となります。

第44回せたがや ふるさと区民まつり(2023年8月5~6日開催)についてはこちら

この取材記事では、子どもはもちろん大人もワクワクしてしまう夏の定番のいきもの・クワガタムシを販売する「雪国クワガタ」と、例年人気の甘酒やどぶろく、納豆を取り扱う「みらい酒造」をお伝えします。

前編の「松代おやっこ村」「わかぶな会」の取材記事はこちら

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雪国クワガタ

クワガタの中でも馴染み深い種類のひとつと言われている、ミヤマクワガタ。「深山(みやま)」という名前のとおり、ここ十日町市松代の山には沢山のミヤマクワガタが生息しているそうです。
そこに着目したのは、松代地区の地域おこし協力隊の髙木さん。自然観察指導員として、地元の生物観察体験の講師としても活躍しています。

写真は地域おこし協力隊の髙木さん(右)、田幡さん(左)

  • 話を聞いたひと:髙木良輔さん
  • 出店日:8/5(土)、8/6(日)
  • 出展内容:雪国クワガタ

――雪国×クワガタ、意外な組み合わせですね。どのような特徴なのでしょうか?

地域で収集したクワガタ個体と、2年かけて育成した個体を合わせて持っていきます。
ミヤマクワガタは涼しい環境でなければ生き残っていけません。世田谷をはじめ、かつて関東平野一円に棲息していた種ですが、今は山地、高原に追いやられてしまっています。

黄茶色の背中が可愛らしいミヤマクワガタ(提供:髙木さん)

十日町市の山中は夏でも涼しい環境が残っているため、ミヤマクワガタの宝庫なのです。

自然豊かな十日町市の山中を歩き回る


――自然観察指導員としても、生物観察体験などでご活躍されているようですね。ふるさと区民まつりに向けて、一言お願いします!

はい、地域の自然環境について、棚田とホタル、樹液酒場のクワガタ、チョウなどなどの写真をお見せして説明することもできます。購入とまでいかなくともクワガタムシもお見せしますので、夏休みのお子さんにも足を運んでもらえたらと思います。皆さんの地域物産、自然環境への興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

ぜひブースでお会いしましょう!

山歩き観察会(左)とライトトラップ観察会(右)の様子(提供:髙木さん)

 

みらい酒造

日本一の米どころ、新潟県には「どぶろく特区」という制度があります。
農家さん自ら育てたお米だけで濁酒(どぶろく) を作ることが特徴で、特別に認定された区域内での製造免許が必要です。

みらい酒造代表の若井明夫さんは、このどぶろく製造免許を全国第1号で取得した方。越後松代の棚田米から生まれるどぶろくや甘酒は、筆者も箱買いしていました。
今年は甘酒、どぶろく、納豆を出品予定。それぞれの特徴や意気込みを伺いました。

  • 話を聞いたひと:若井明夫さん
  • 出店日:8/5(土)、8/6(日)
  • 出店内容:甘酒、納豆、どぶろく

――「特区どぶろく」全国第一号、素晴らしいですね。自ら育てたお米で仕込む甘酒やどぶろく、ぜひこだわりをお聞かせください。

みらいの甘酒とどぶろくの仕込み米は、いずれも自家製の減農薬コシヒカリを使用しています。甘酒の麹は新潟県産米麹です。いずれも甘味があって濃厚な味わいに仕上がっています。

古民家を活用したどぶろく醸造施設。ほくほく線まつだい駅から歩いて10分ほどの趣ある建物です

――みらいの納豆は、一粒一粒にしっかり味があり、とても食べごたえがあります。

納豆は、地元産無農薬栽培の「サトイラズ」という品種の大豆を使用しています。糖度が高く、「砂糖がいらない」ことからついた名前と言われています。大粒な大豆の旨味を味わえる一品です。

――馬事公苑が会場だった頃から、「せたがや ふるさと区民まつり」には出店されているそうですね。当日来場される皆さんにメッセージをお願いします!

今年は4年ぶりに試飲、一杯売りが出来るようになりました。会場でもふるさとの味をご堪能ください。

――ありがとうございました!

若井さんのどぶろくストーリーは、こちらのYoutube動画でもご覧いただけます。
田楽どぶろく 生産者若井さんインタビュー

以上が出店者インタビューでした。

冒頭でも紹介しましたが、十日町市と東京都世田谷区は、実は古くから交流が盛んな地域です。
今年1月には十日町市松代地区の雪を10トントラック4台分、世田谷区の世田谷公園にプレゼントし、「かまくら」や「雪の滑り台」で遊ぶ子どもたちの声で賑わいました。

画像提供:十日町市

雪のプレゼントは今年で30周年。そして夏の世田谷区民まつりへの参加は32回目。世田谷区出身の筆者(今年30歳)が生まれる前から交流が続いていたと言うのは驚きです。

これからも都市と里山の交流がさらに深まっていくことを願いつつ、ぜひ多くの方に足を運んで頂けると嬉しいです。 
前編はこちら

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第44回 せたがや ふるさと区民まつり」 開催概要
【日時】202385日(土曜日)、6日(日曜日) 午前11時~午後7時(両日とも)
【会場】十日町ブース:若林公園(世田谷区若林4-34-2)「ふるさと物産展」内
 他、松陰神社(世田谷区若林4-35-1)、国士舘大学世田谷キャンパスの一部(世田谷区若林4-32-5)

会場詳細はこちらをご覧下さい
第44回 せたがや ふるさと区民まつり 会場案内

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この記事は十日町市のミッション型地域おこし協力隊 星さんが執筆しました。
星さんは2023年度から蒲生集落に移住し、越後松代棚田群を中心とした、里山暮らしの魅力発信や、都市住民と連携した棚田の保全活動に取り組んでいます。

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この記事をかいた人

地域おこし協力隊

十日町市在住の地域おこし協力隊。様々な活動で十日町市を盛り上げていきます! 地元目線の記事をお楽しみください♪