さとやまノート十日町エリア

十日町市の着物メーカーで「辻が花加工見学」と「手描き友禅体験」をしてきました!

2023.02.20

十日町市の着物メーカー株式会社 翠山(すいざん)で、「辻が花加工見学」と「手描き友禅体験」をしてきました!


辻が花とは、室町時代に生まれた絞り染めを基調とした草花模様の着物のことで、高度な技法で安土桃山時代の豪華絢爛な文化を演出しました。「辻が花」の由来はつつじの花が訛ったとも、十字に花が描かれているからなど諸説あるそう。
きものの街である十日町市は日本有数の豪雪地。雪解け水や適度な湿度といった気象条件が織物に適しているといわれ、昭和30年頃から本格的に始まった染めの進歩により京都に並ぶ着物の産地となっています。

工房内では企画設計から10以上の加工を行っています。
そのうち型付け、引染め、手描き、絞りといった工程を見学できます。
工房内には年季の入った道具や専門的な道具が並んでおり、職人さんの手仕事を間近で見ることができます。こちらは振袖の身ごろになる部分。1着に16メートルもの生地が使われるんだそう。

染めに使う刷毛は全て京都で作られたもので鹿の毛が使われています。丸みや角度など計算された作りです。

この部屋では色見本をもとに職人さんが染料を調合しています。まるで秘密の部屋のようでわくわく。




見学の後は手描き友禅体験です。桜や花火など下絵が描かれた生地を選び、自由に色を付けていきます。小さいお子さんから大人まで、年間を通して大勢のお客さんが来られるそう。優しく丁寧に教えてくれます。

色の組み合わせを考えながら染料を混ぜたりぼかしたり…夢中になって無言になってしまいました。

完成しましたー♪シートに挟みはがきの完成です。

工房内には着物の生地を使った小物が至る所に展示されています。国宝火焔型土器のクッションは雅!


十日町市の着物文化を肌で感じながら楽しく見学できました。みなさんも見学に訪れてみてはいかがでしょうか。

<工房見学+手描き友禅体験>(1時間15分程)
実施時間:月曜~木曜 9:00~16:00(昼休憩時間除く)
体験料:はがき2,000円、タペストリー3,000円
※当日申込も出来ますが、事前予約がおすすめです。団体受け入れ可能。

株式会社 翠山(すいざん)
所在地:新潟県十日町市高山3丁目377番地3 ※国道253号線沿い
問合せ先:025‐755-5515
\公式ホームページはこちら/
https://suizan.biz/

YouTubeチャンネルで体験講座や着物の製造工程をご覧いただけます♪
https://www.youtube.com/@user-rb8vz7ph4n

この記事をかいた人

みーやん

アイコンは「絵本と木の実の美術館」のHachi cafeのドーナツです。この美術館でも活動されていた佐渡で人気のドーナツ屋さんのものです。