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星峠の現実

棚田のようす
2018/5/18

星峠の現実

■松代・松之山温泉観光案内所より■

今や松代の観光名所と言っても過言ではない、”星峠の棚田”。

松代の峠という集落の棚田ですが、「星がきれいにみえる」という一説もあるようで
「星峠」というなんとも素敵な響きです。

たくさんの方が見に来て下さり、素敵な写真も残して下さいますが、
ここはただの景色ではなく、あくまでも峠の方々の暮らす場所、生活の場所なのだと
改めて実感するお話を伺いました。

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今朝、出勤すると星峠集落のお母さんと遭遇。
挨拶をすると、畑の入り口に立ち入り禁止テープを張っているところでした。

 

 

 

 

「本当はこんなことしたくないんだけどねぇ。」とお母さん。
見晴らしの良い場所なので、見学者が立ち入ってしまうことが多いそうです。

「意地悪しているみたいで嫌だけど、せざるを得ないね。」
畑への立ち入りなどの被害が多いので、泣く泣く対処しているところでした。

下を見ると、敷地内にタイヤ痕も。
肥料置き場を踏みつけられてしまったようです・・・。

 

住民の7割が70歳を越える星峠集落。
一人暮らし世帯も多く、毎日の農作業を生活の張り合いとしています。

スーパーも遠い、車が無い方も多いので 「自分が食べる分くらいは自分でね。」と、山菜を採ったり、米や野菜を作ったり。早朝から暗くなるまで大忙しです。

たまに一人暮らしの方のお家にお邪魔すると
「これね、近所の○○さんが料理して持ってきてくれたんだ。
上手に料理するよね~。」と顔をほころばせながら教えてくださいます。

おかげさま。おたがいさま。

古きよき日本の姿が垣間見える集落でもあります。

星峠の棚田は、星峠集落が先祖代々受け継いできた棚田です。
生活の糧となる大切な米、野菜を育てている「農地」です。
見学の際は、住民の生活へのご配慮をお願いいたします。

 最後に、見学の際に一番大切なこと。
住民を見かけたら、ぜひ挨拶をしてくんねかぃ!
軽トラや農作業着、電動カートが目印です。
併せて棚田の感想なんかも伝えていただけると嬉しいです。
お返しに棚田にまつわる面白い話も聞けるかもしれませんよ。

星峠集落、見学者ともに快適な棚田ライフを!

十日町市地域おこし協力隊(峠地区担当)
福島有理沙

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人口減少、高齢化が進む日本。
ここ十日町市松代も例外ではありません。

星峠の棚田の田んぼもしているのは高齢者の方々がほとんどです。

この美しい里山の景色、棚田を残していくにはたくさんの課題があります。
今を暮らし、これまでを作ってきた方々を想いながら棚田の風景を見ると、
また今までとは違った「松代の景色」がみえるかもしれないですね。

きれいな景色だけでなく、写真だけでなく、
ぜひその地域、その地域の人々も味わっていただけると嬉しいです。

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